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日本大使館に菅新総理への「要望書」が届けられました

 韓国挺身隊問題対策協議会からの情報です。本日の「水曜集会」に先立ち、ハルモニ3名をふくむみなさんで、「慰安婦」問題の早期解決を求める菅新総理への「要望書」を、日本大使館に届けたそうです。

 以下、転載します。(石川)

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要  望  書


菅直人 内閣総理大臣 殿

6月4日、94代総理に菅直人民主党代表が選出され、8日には新たな内閣が誕生しました。私たち韓国挺身隊問題対策協議会は、菅新内閣に日本軍「慰安婦」問題の立法解決を実現するため一層の努力を傾けていただくことを求め、要望書を送ります。

8ヶ月という短命に終わらざるを得なかった鳩山総理の辞任理由は、大きく沖縄普天間基地問題と政治資金問題にありました。特に、普天間基地問題では、鳩山総理は当初の県外移転という公約を覆し、結局は自民党が主張していた辺野古移転という原案に帰結したことにより、市民からの支持を失いました。このような状況は、私たちを期待させたこれまでの発言や公約が、虚言になるかもしれないとの憂慮を感じさせました。

2009年の民主党インデックスには、戦後諸課題の取り組みとして、「国会図書館に恒久平和調査局を設置する国立国会図書館法の改正、シベリア抑留者への未払い賃金問題、慰安婦問題等に引き続き取り組みます」と明記されていました。しかし、「慰安婦」問題については何らの進展もなく解決の糸口さえ見えていません。また、民主党を中心として2000年から提出されてきた「戦時性的強制被害者問題解決促進法案」は今年で提出10周年を迎えましたが、昨年からは国会に上程されることすらありませんでした。

 韓国の日本軍「慰安婦」被害者が名乗りをあげ、日本政府に対し問題解決を要求するようになって20年近くが経ち、13歳の時に連れて行かれ「慰安婦」にさせられた少女は、83歳になりました。70年もの間、苦痛の中で生きてきた被害者への心のこもった謝罪とそれに基づく賠償は、今この時期を逃してはありません。

2007年に米下院で日本軍「慰安婦」問題解決に関する決議が採択され、各国・国際機関が日本政府に問題解決を求めてきました。また、日本国内でも21都市が、日本政府に日本軍「慰安婦」問題に誠実に対応することを求める意見書などを可決しています。日本軍「慰安婦」問題解決を求める日本国内外の声は、これ以上なく高まっています。先日日本を訪問した国連人権高等弁務官は、日本軍「慰安婦」被害者とも会い、戦時性奴隷被害者に対して謝罪・補償し、最終的な解決を実現するよう日本政府に訴えました。そして、「これまで中途半端な対応が多すぎたため、被害者の満足が得られてこなかった」「新政府は、この悲惨な過去を清算するだけでなく、これを地域の他の国に対して肯定的な模範を示す機会とすることができる」と述べました。国連理事会第 14会期でも、女性暴力特別報告官が「女性暴力に対する賠償」報告書の中で、日本軍「慰安婦」問題に対する日本政府の賠償責任を強調しました。

日本軍「慰安婦」問題は、今やアジアだけでなく世界の人権問題となっています。世界中で沸き起こっている声に耳にを傾け、真の解決をめざして取り組むことが、日本政府の果たすべき役割でしょう。

今年は韓国併合100年を迎える年です。まさにこの時期に就任した菅総理が、どのようなメッセージをアジアに向けて発信するのか注目されています。1995年に「村山談話」が発表され植民地支配に対する言及がありました。しかし、「引き続き誠実に対応」するという言葉とは裏腹に、「戦後処理」はきわめて不十分な結果に留まってしまいました。今年8月には「村山談話」を超え、首相談話として戦後補償問題解決に対する積極的な発言があることを期待しています。また、次期国会で具体的な政策を提示していただけるようお願いいたします。

日本軍「慰安婦」問題に対し、徹底した真相究明と公式謝罪、そして法的賠償を一日も早く明確に成し、一人でも多くの被害者が生きているうちに人権および名誉回復がなされなければなりません。何よりも菅新総理が継承すると誓った「東アジア共同体」を確立するためには、まず過去の歴史を清算し正しく解決しなければならないでしょう。この問題の解決は、アジアの人々との真の和解と平和につながります。

菅新総理が、まさに草の根のように信念を曲げず強い政治を行い、日本軍「慰安婦」問題の真の解決に心血を注いでいただくようお願いいたします。


2010年6月16日


韓国挺身隊問題対策協議会(共同代表 尹美香 韓国叙イ)

韓国女性団体連合、全国女性連帯、韓国女性民友会、梨花民主同友会、韓国女性ホットライン連合、平和を作る女性会、韓国女子修道会長上連合会、基督女民会、KNCC(韓国基督教協会協議会)、基督教大韓メソジスト会全国女教役者会、大韓イエス教長老会全国女教役者連合会、女性教会、韓国教会女性連合会、韓国基督教長老会女信徒会全国連合会、韓国基督教長老会全国女教役者会、韓国女神学者協議会、韓国挺身隊研究所、大韓メソジスト会女宣教会全国連合会、新しい世界を開く天主教女性共同体
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「慰安婦」問題の解決を考える会

Author:「慰安婦」問題の解決を考える会
「慰安婦」問題の解決を考える会

2008年8月3日、「シンポジウム/私たちに何ができるか~若者たちと考える『慰安婦問題』」を大阪市内で開催しました。約140名の方が集まり、熱い意見交換が行われる感動的な集まりとなりました。

集会後、もっとこの活動を続けたいとの声があがり、「「慰安婦」問題の解決に向けた意見書可決をすすめる会」を発足し、関西を中心に、地方自治体から国に対し問題解決を求める意見書可決をすすめる取り組みを行ってきました。

2015年12月28日、日韓両政府の間で「合意」が結ばれましたが、私たちはこれが被害者たちの尊厳を回復する解決であるとは考えません。これまで以上に「慰安婦」問題についてともに知り考える場をつくることを目指して、「「慰安婦」問題の解決を考える会」と名称を改め、学習会や講演会の企画を進めています。

このブログも、情報共有・意見交換の場としてお役に立てれば幸いです。

なお、コメントの紹介は承認制としています。管理者が、このフォーラムの趣旨にそわないと判断した場合には、これを表示しません。あらかじめご了解ください。

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