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大田(テヂョン)広域市東区(トング)議会の決議書です

 今年の2月に採択された大田広域市東区議会の決議書です。
 このブログでは文書しか掲載できませんが、初めの方の 注1)の横の写真
いうのは、朴 永心(パク ヨンシム)ハルモニが妊娠して写っている写真のことです。
決議書の表紙に写真そのものが掲載されています。
 大田のハルモニのことを話し、歴史教育についても語っている前文内容になっています。
駐大韓民国日本国特命全権大使も宛先にしています。
以下、決議書です。(立石孝行)
※実際の決議文には「注1)」の語句は含まれていません。

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-日本軍慰安婦問題の解決を求める-
決議書


大田広域市東区議会
尊敬するチン・スヒ保健福祉部長官殿。
そして武藤正敏駐大韓民国日本国特命全権大使殿。

 わが大田では、ひとりの慰安婦被害者が老人病院で看病人が24時間必要なほどの重症治療を
受けています。注1)横の写真は、かつて東区議会の議員たちが学生時代に歴史書で
見た慰安婦関連の写真です。世代が替わっていってはいますが、この写真を今も私たちの
子どもが見ているという事実に、成長する青少年たちが地理的にもっとも近い国日本に対して
否定的な先入観を持ちはしないかと憂慮するとともに、韓日両国の未来が心配になります。

この間、国連やILOなどの国際機関は、1990年代初めから日本軍慰安婦被害者の訴えに耳を傾け、
現在まで持続的に勧告と問題解決を表明してきました。2007年のアメリカ下院での決議を皮切りに、
日本においては2008年3月の宝塚など、約15の市議会で日本軍慰安婦問題への日本政府の誠実な
対応と解決を求める決議があげられ、オランダ、カナダ、ヨーロッパの議会も、日本政府に向けて、
侵略戦争中もっとも過酷な苦しみを味わわざるをえなかった日本軍慰安婦被害者の問題の迅速な
解決を求めています。

しかし戦後半世紀を超える年月が流れても癒えない悔恨の中で、数多くの被害者たちが傷の癒やしを
得られずにおり、ほとんどが80歳を超える被害者たちは傷と痛みを抱き、多くの方がこの世を
去っています。さらに、現在生存している高齢の被害者さえも、戦犯に対する不処罰とかつての
戦争犯罪に対する責任回避によって、二重三重の苦しみを味わっています。
この間、日本に比べてわが国の自治団体における決議採択は遅々として進んでいないという
はがゆい声も聞かれましたが、昨年から始まった全国の広域・基礎〔自治体〕議員の活動と、
全国の女性団体の積極的な協力の末に、全国各地で続々と決議があがっています。わが国の政府と
犯罪の加害者たる日本政府が問題解決を果たせるよう、今後政治に関わる者と政府の積極的な
努力がなされるべきでしょう。


尊敬するチン・スヒ保健福祉部長官殿。
そして武藤正敏駐大韓民国日本国特命全権大使殿。

韓国と日本、そして世界各地でわき起こる問題解決を求める声と女性たちの叫びは、これ以上
日本政府が日本軍慰安婦被害者問題の解決を先延ばしにすることはできないという事実を語って
くれています。ここに我が東区議会は、25万東区民の願いを集めて、今一度わが国政府と日本
政府に対し、以下の事項を強く求めます。

1.日本政府は、一日も早く日本軍慰安婦被害者に謝罪と法的賠償を実施するための法的・行政的
政策を早急に樹立せよ!

2.韓国政府もまた国恥101年を迎える歴史的時期に際し、人権と民意が反映されない実用追求一辺倒の
政策を即時中止し、日本軍慰安婦問題解決に向けあらゆる外交的努力をせよ!

3.両国政府に対し、被害者の真相究明に向けた公式機関設置、およびこれを通じた反人権的犯罪行為に
対する徹底した真実の究明を求める。


2011年2月8日
大田広域市東区議会議員一同

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「慰安婦」問題の解決を考える会

Author:「慰安婦」問題の解決を考える会
「慰安婦」問題の解決を考える会

2008年8月3日、「シンポジウム/私たちに何ができるか~若者たちと考える『慰安婦問題』」を大阪市内で開催しました。約140名の方が集まり、熱い意見交換が行われる感動的な集まりとなりました。

集会後、もっとこの活動を続けたいとの声があがり、「「慰安婦」問題の解決に向けた意見書可決をすすめる会」を発足し、関西を中心に、地方自治体から国に対し問題解決を求める意見書可決をすすめる取り組みを行ってきました。

2015年12月28日、日韓両政府の間で「合意」が結ばれましたが、私たちはこれが被害者たちの尊厳を回復する解決であるとは考えません。これまで以上に「慰安婦」問題についてともに知り考える場をつくることを目指して、「「慰安婦」問題の解決を考える会」と名称を改め、学習会や講演会の企画を進めています。

このブログも、情報共有・意見交換の場としてお役に立てれば幸いです。

なお、コメントの紹介は承認制としています。管理者が、このフォーラムの趣旨にそわないと判断した場合には、これを表示しません。あらかじめご了解ください。

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